最近新聞やニュースでも取り上げられている中国からの越境大気汚染。
「PM2.5」とはどのような物質なのでしょうか?
私たちにできる対策は?
ということで、調べてみました。
PM2.5とは
PM2.5は、日本語で表記すると「微小粒子状物質」といいます。
まず、粒子状物質(PM)とは、一般的にはマイクロメートル(μm)の大きさの微粒子のことをいい、
自動車排気ガスや工場の煙などの人の活動に伴うもののほか、火山、森林火災による自然界由来のものがあります。
粒子状物質(PM)のなかでも粒径2.5μm以下の非常に小さなものを微小粒子状物質(PM2.5)といいます。
微小粒子状物質は粒径がより小さくなることから、肺の奥深く肺胞などに付着するため、健康への影響も大きいと考えられています。
特に小さいお子様などは注意が必要です。
PM2.5対策
それでは、PM2.5に対してどのような対策をとることができるのでしょうか?
1.大気汚染物質の飛来状況を知る
まずは、汚染物質の飛来状況を知ることが大事です。
飛来の多い日は外出を極力避けたり、洗濯物も室内干しにする、布団を干さないなど対策を講じることができます。
九州大学の全球エアロゾル気候モデル「SPRINTARS」のホームページで、全国各地の時間ごとの大気汚染物質の飛来予測を見ることができます。
九州大学 SPRINTARS
環境省のサイトでもPM2.5に関する情報を発表していますので、こちらも参考に。
環境省_微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
これらのサイトをチェックして大気汚染物質の飛来状況を確認しましょう。
2.PM2.5対応 マスク
PM2.5は非常に小さな微小粒子状物質ですので、普通のマスクでは侵入を防ぐことはできません。
PM2.5に対応したマスクを購入しましょう。
マスクのサイズ、つけ方も大事です。
PM2.5対応のマスクを購入しても、サイズが合っていなかったり、マスクのつけ方が間違っていれば意味がありません。
自分に合ったサイズのマスクを購入しましょう。
ポイントは、鼻・ほほ・あごに隙間をつくらないことです。
こちらのサイトでマスクの正しいつけ方を紹介しています。
マスクの正しいつけ方
3.PM2.5対応 空気清浄機
空気清浄機を選ぶときのポイントはフィルターの目の細かさです。
非常に細かい目を持つHEPAフィルタ(定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ)を搭載した空気清浄機が良いでしょう。
国内のブランドだとSHARPの空気清浄機(下位機種を除く)などが対応しているようです。
HEPAフィルターの空気清浄機として性能が高いのは、HEPAフィルターに帯電層を設けているスウェーデンのBlueair社製品のようです。
HEPAフィルター以外でも電気集塵技術を使ったダイキンの空気清浄機はPM2.5にも効果があるようです。
フィルターがないので、目詰まりにより効果が落ちることはなく、集塵能力が持続できるのが特徴です。